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朝陽
2006-06-09 Fri 12:28
朝陽ー04-r


   ポジティブ - 1 (相対的ポジティブ)

   ポジティブという言葉にも二種類の意味がある。
   一つは相対的なポジティブ。
   もう一つは絶対的なポジティブ。
   人は常に前向きに生きるしかない。
   過去の教訓を生かして、前を向いて生きるしかないのだ。   
   それは絶対的なポジティブ。
   他に選択肢はない。
   それが本来の生きる道だ。
   だから、絶対的なポジティブ。
   人の生き方としての道。

   もう一つの相対的なポジティブは、功利的なポジティブ。
   便宜的というか、自分に都合がいいから、自分にとってプラスになるから、
   ポジティブに考える。
   もしネガティブに考えた方が自分にとって得であれば、きっとそうするであろう
   日和見主義的なポジティブ。
   あなたにとって得だから、リッチになれるし欲望は何でもかなうから、
   ポジティブに考えましょう、というポジティブシンキング。
   それはネガティブに考えると、自分にとって不利になるから、
   ポジティブに考えましょうという、極めて功利的な考え方。
   自己中心的というか、自分の利益を第一に考えた生き方。
   それはネガティブあってのポジティブ。
   ネガティブではだめだから、ポジティブに考えましょうという相対的な
   ポジティブ。
   そういう意味でのポジティブシンキングには、かなり無理がある。
   自分にとっては悲劇としか思えない現実を、無理してポジティブに考える
   必要がある。
   ポジティブに考えることによって自分の未来がバラ色になるならと、
   ギブ・アンド・テイクみたいな、取引関係のポジティブ。
   それは本当の意味でのポジティブではない。
   絶対的なポジティブではない。
   揺れ動くポジティブ。

   「これでいいのだろうか」
   「本当にこれで大丈夫だろうか」
   常に不安がつきまとう。
   故に、なかなか真のポジティブになりきれない。
   常に疑問を伴い、完全なポジティブにはほど遠い。
   それ故、思ったような結果が出ない。
   一抹の疑念でもあれば、想いは現実化しない。
   逆に、疑念の方が強ければ、疑念の方が現実化してしまう。
   これがポジティブシンキングの陥りやすい落とし穴。
   多くの人がここのところで行き詰まってしまう。
   ポジティブシンキングで成功する人は少ない。
   最後まで全うできないのだ。
   途中で疑念の方が大きく心を占めてしまう。
   それではネガティブシンキングだ。
   相対的なポジティブシンキングは、その裏にネガティブシンキングを
   隠し持っている。

   ポジティブとネガティブは表裏一体なのだ。
   一歩間違えば、すぐにネガティブにひっくり返るのが相対的な
   ポジティブである。
   相対的なポジティブは、ネガティブの否定の上に成り立っている以上、
   常にネガティブをはらんでいるのだ。
   つまり、ネガティブあってのポジティブなのだ。
   ポジティブだけでは存在できないのだ。
   それが相対的なポジティブシンキングの限界である。
   ある時はポジティブであり、別の時はネガティブに反転する。
   相対的なポジティブの宿命である。       (明日に続きます)

                      >>無色透明 より    全文は >>こちら


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